そして今…私は剣を手にあなたと対峙している。答えは決まってるの。私はあなたを止めなければいけないから。
「どうした?早く…」
僕を…と口が動く。
…バカ。
背を向けて息を整える。そして一気に…
「…っ!!」
すぐ近くで苦しそうな息使い。
「…ごめんなさい…」
震える声で謝ったのは私。
「手間、かけさせたね。」
穏やかに微笑んだのはあなた。
力一杯剣を引き抜き、後ずさる。
倒れるあなたを見たくなくて、急いで背を向けた。
身体がガクガク震えて立っているのがやっとだった。
ごめんね。私は…この仲間と共に行くから。
あなたとレオ将軍との約束を守るために。
最高のルーンナイトになったら、二人で誉めてくれるわよね?
ばいばい…また会う日まで。
私の…大切な人…。
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あとがき